中途失聴者・難聴者とは

 

 音は外耳(耳介・外耳道)、中耳(鼓膜・耳小骨)、内耳(蝸牛)、聴神経、大脳へと伝わって認識されますが、この経路のうちいずれかの部位が障害されると、聞こえにくくなったり(難聴)、聞こえなくなります(失聴ないし聾)。その程度は病因や障害部位によりさまざまです。

 妊娠中に風疹に罹ると、生まれた子供に難聴が生じることがあり、中耳炎をこじらせ難聴が進むこともよくありますが、ウィルスなどの感染症、薬物の副作用、頭部外傷、騒音、遺伝などが障害の原因となります。また、ヘッドホンでロックを聴くなど音響障害による難聴や、高齢化社会の進展に伴う老人性難聴などが、近年増加しているといわれています。

 このような聴覚障害者は一般に、障害の発生年齢や程度から、ろう(あ)者難聴者中途失聴者というサブグル−プに分けられます。必ずしも厳密に区別できるわけではありませんが、難聴とはある程度の聴力が残っている場合で、中途失聴者とは人生の途中で聴力を失った状態を意味します。

 生下時または乳幼児期に重度難聴をきたしたろう(あ)者は手話、難聴者中途失聴者はいずれも通常の話し言葉や書き言葉を、主なコミュニケーション手段としていますので、それぞれに合った補聴ないし聞こえの保障を行うことが、社会参加や福祉の向上の基本となります。

 

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